Service
AI-DLC 支援
AIが作り、人が決める開発方式です。
AI-DLC(AI-Driven Development Life Cycle、AI主導の開発ライフサイクル)は、AWS が提唱している開発の進め方です。
従来の開発では、人が設計し、人がプログラムを書き、AI は補助役でした。AI-DLC では役割が逆になります。AI が計画を立て、作業を進め、人は「何を作りたいか」「これでよいか」を判断します。
進め方は、次のとおりシンプルです。
- AI が、作りたいものについて質問します
- 人が、その質問に答えます
- AI が、そのステージの成果物(要件の整理、設計、プログラムなど)を作ります
- 人が、内容を確認して修正を依頼し、問題なければ承認して、次のステージへ進みます
プログラミングの知識がなくても、「何を作りたいか」を言葉にして、出てきたものを確認できれば、開発に参加できます。
作る速さと、変更に強い見通しの良さが違います。
| 従来の開発 | AI-DLC | |
|---|---|---|
| スピード | チームの人数やスキルによって変わりますが、テストを含む約8千行のプログラムを作るだけでも、数週間かかります | 要件整理、設計、実装、テストまで含めて、約8千行の authlab が約2日で完成しました |
| 経緯の追いやすさ(トレーサビリティ) | 「なぜそう作ったのか」が担当者の頭の中や、散らばった資料に残りがちです | 「なぜ作るか」から「できたと言える条件」まで、すべてが紐づいて残ります |
| 人の役割 | 業務と要求を理解し、設計、プログラム作成、テストを行い、システムを利用者に届ける | 質問に答え、成果物を確認して承認し、全ての成果物に対する責任を負う |
| AI の役割 | 補助役 | 計画を立て、設計からコード作成、テスト、利用者への公開まで進める主役 |
紐づいているもの
AI-DLC では、次の項目がつながった状態で残ります。
- 開発の意図(なぜ作るのか)
- 要件(何ができればよいか)
- ユーザーストーリー(誰が何のために使うか)
- ユニット(機能のまとまり)と、その間・内側での取り決め(契約)
- 完成条件と、成功とみなす条件
つながっているので、何かが足りないとき、余計なものが生まれたとき、何かを変えたときに、どこへ影響するかがすぐにわかります。
一本道で進みます。人は「答える」と「確認する」だけです。
AI-DLC には、4つのフェーズと33のステージがあります。すべてのステージを通るとは限りません。目的に合わせて「プラン」を選ぶと、通るステージが決まります。
プランごとに通るステージ
PoC(試作)
実現できるかを、最短で試す
最短(エクスプレス)
要件からコードとテストまでの、最短ルート
MVP(最初の製品)
最初の製品を、運用の手前まで作る
エンタープライズ
監査や規制への対応が必要な開発も含む、すべてのステージを通る
| フェーズ | ステージ | PoC(試作) | 最短(エクスプレス) | MVP(最初の製品) | エンタープライズ |
|---|---|---|---|---|---|
| 準備(3) | ワークスペースの用意 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 状態の確認 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
| 状態の初期化 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
| 意図の整理(7) | 意図の把握 | ◯ | ◯ | ◯ | |
| 市場調査 | ◯ | ||||
| 実現性の確認 | ◯ | ◯ | |||
| 範囲の定義 | ◯ | ◯ | |||
| チーム編成 | ◯ | ||||
| ラフモックアップ(画面の下書き) | ◯ | ◯ | |||
| 承認と引き継ぎ | ◯ | ||||
| 要件の整理(9) | 既存システムの分析 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 開発チームの決まりごと・やり方の調査 | ◯ | ◯ | |||
| 要件の分析 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
| ユーザーストーリー(誰が何のために使うか) | ◯ | ◯ | |||
| 詳細モックアップ(画面の仕上げ案) | ◯ | ◯ | |||
| 業務の分析とまとまり(コンポーネント)の設計 | ◯ | ◯ | |||
| 機能のまとまり(ユニット)への分割 | ◯ | ◯ | |||
| ユニット同士の取り決めの設計 | ◯ | ◯ | |||
| 独立して構築できる作業単位(Bolt)への分割と、作業計画 | ◯ | ◯ | |||
| 構築(7) | 機能設計 | ◯ | ◯ | ||
| 非機能要件(速さ・安全性などの条件) | ◯ | ◯ | |||
| 非機能設計 | ◯ | ◯ | |||
| インフラ設計(動かす土台の設計) | ◯ | ◯ | |||
| コード生成 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
| ビルドとテスト | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
| CI パイプライン(自動で確認する仕組み) | ◯ | ◯ | |||
| 運用の整理(7) | デプロイパイプライン(公開の自動化) | ◯ | ◯ | ||
| 環境の用意 | ◯ | ||||
| デプロイ実行(公開) | ◯ | ◯ | |||
| 監視の整備 | ◯ | ◯ | |||
| 障害対応 | ◯ | ||||
| 性能の検証 | ◯ | ||||
| フィードバックと最適化 | ◯ | ||||
| 通るステージの数 | 8 | 10 | 23 | 33 | |
| 各ステージの詳しさ | 最小限 | 最小限 | 標準 | 最も詳しい | |
- ※ ◯ は、そのプランで通るステージです。空欄は通りません。
- ※ ◯ のステージでも、条件に当てはまらないときは、自動でスキップされます。たとえば「既存システムの分析」は、すでにあるシステムがあるときだけ動きます。
- ※ 準備の3ステージは、どの開発でも必ず行います。
- ※ このほかに、不具合修正やセキュリティ対応などの専用のプランと、ステージを自由に組み合わせるプランもあります。
各ステージの進み方は同じです
- AI が質問する
- 人が答える
- AI が成果物を作る
- 人が確認して、「承認」か「修正の依頼」を選ぶ(最初は修正になることが多く、何度かやり取りして仕上げます)
- 承認すると、次のステージへ進む
人間は1行も書いていません。それでも、2日ほどで動くものができました。
AI-DLC で開発した2つの実績をご紹介します。どちらも成果物はすべて AI が作成しました。人が行ったのは次の2つだけです。
- AI からの質問に答える
- 各ステージの成果物を確認し、必要な修正を依頼してから、次へ進めることを承認する
PoC(ポック)とは
Proof of Concept の略で、「本格的に作る前に、小さく試作して実現できるかを確かめること」です。AI-DLC には、この試作のための「PoC プラン」があり、必要なステージだけを通ります(前の表の「PoC(試作)」の列です)。今回の2つの実績は、どちらも PoC プランでの開発です。
authlab で通った道
実績として紹介する authlab では、PoC プランで、次のステージを通りました。PoC プランは8ステージですが、authlab は新規の開発なので、「既存システムの分析」を除く7ステージでした。
| フェーズ | 通ったステージ | 何をしたか |
|---|---|---|
| 準備 | ワークスペースの用意、状態の確認、状態の初期化 | どの開発でも必ず行う、準備の3ステージ |
| 意図の整理 | 意図の把握 | 「何のために、誰のために作るか」を、AI の質問に答えて整理 |
| 要件の整理 | 要件の分析 | 「何ができればよいか」と、できたと言える条件を整理 |
| 構築 | コード生成 | 作業単位(Bolt)ごとに、AI が計画とコードを作り、人はその成果物(計画書、単体試験の結果を含む要約)を確認して承認 |
| 構築 | ビルドとテスト | テストを実行し、実際の環境に公開して動作を確認 |
| 運用の整理 | (PoC プランでは行いません) |
② スマホアプリ
myzukan
スマホで撮った植物の写真を、自分だけの「わたしの図鑑」に載せていくアプリです。PoC の開発期間は約2日で、現在は実機で図鑑作りを楽しんでいます。
まずは、気軽にご相談ください。
「こんなものを作りたい」「AI-DLC で進める開発に興味がある」といったご相談を、お待ちしています。企画の段階や、まだ形になっていないお話でも大丈夫です。
すでにあるシステムのオープン化(モダナイズ)についても、ご相談ください。
AI-DLC の経験があるエンジニアがいらっしゃらない場合も、ご安心ください。アンリモートが、AI-DLC を理解したエンジニアとして伴走し、お手伝いします。
アンリモート合同会社